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「あら…?やっぱりまだ気になってるようね…。」
 さっきまで真剣な表情をした有栖川の顔が、微笑と共に揺るんだ。
「う…うるさいなあもう…いじわる…。」
 それをみてほっとしたのか華子も落ち着いた表情になった。
 しばらくすると注文したプチホットケーキセットが届いた。焼き
たてのホットケーキはハニーシロップがかかっていて、あまいにお
いが湯気と共に嗅覚届く。
「あまーくておいしい…!」
「椎度君ともこんなあまい恋ができたらいいわね…。」
「も…もー!なんか今日の有栖川さんいじわるすぎぃ…。」
 有栖川のいじわるとできたてのホットケーキ、華子にとってこの
日のランチはどこか贅沢な気がした。
 遊雪町はランチタイムも過ぎ、人の行き来も少なくなり始めた。

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