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 白かった空は大分灰色が雑じり、暗闇かかってきた。
 昼食の後、遊雪町の中央にある図書館へ本を探していた有栖川は、
帰り道を歩いていた。アスファルトにつもる雪を見ながら帰り道に
ある坂道を歩いていくと大分前の方から車のエンジン音が聞こえた。
少し進むと、赤いランプがぼやけて光っていた。緑色のワゴンで、
道の脇にエンジンをかけたまま駐車している。そしてそのワゴンの
近くに複数の人影が見える。有栖川より少し年上であろう女性、車
椅子の少女、黒髪の青年…椎度だ。そして車椅子の少女は、昨日
の少女だ。
「椎度君…?」
 有栖川はその場に一度立ち止まり、電柱に隠れるようにして耳を
澄ませた。有栖川の胸は張り裂けんばかりに鼓動をしている。華子
に言ってしまったことが嘘になってしまう。有栖川の心中にはそんな

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