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「な…なんでここに…。」
驚いた表情で椎度は言った。すると星子の姉はにこっと笑いかけ、
さきほど椎度が手を伸ばした本を指差して言った。
「あなたと一緒。あの子も小説とか読み物が好きなの。だから買い
に来た。」
「なるほど…あいつと気が合うわけだ…。」
椎度はぼそぼそと言う。
「…本当はね、あの子もう歩けるはずなんだけどね。なんでだろ。
最近リハビリにも行かないし、すぐ足が痛い痛いって…。」
星子の姉は、椎度の声は聞こえていなかったようで、小説を寂し
そうに眺めながら言う。
「…会わせてくれませんか?」
不意に出た椎度の一言に、星子の姉は目を見開いて椎度を見た。
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