Back / 目次 / Next

「それにしても車椅子は大変だな。乗ってる本人も、押す人も。」
「どうして?」
「ん?ほら、駅前のレンガ敷きの地面、押してて結構むずかしいか
った。なんか思うように動いてくれないっていうかさ。それにさっ
きのトイレもそうだ。段差ってのは俺たちからしたら簡単に乗り越
えられるけど、車椅子じゃそうはいかない。」
「そうだね…。でも、私はお姉や椎度がいるから大丈夫だよ。」
「そうか…?ありがとよ。」
 椎度は照れながらもそう言ったが、内心は複雑だった。
 椎度は星子に微笑みかけた。

…―――「椎度君、今日はありがとうね。」
 椎度は、無事一日を終えることができた。

(82)

Back/目次/Next




Present by Milk Cafe*