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「いや…そんな、別にお構いなく。」
 椎度は照れくさそうに頭をかいた。
「ちょっとしたお礼なんだけど…これ、もらってくれる?」
 星子の姉は、一冊の本を差し出した。
「あ…これは。」
「この前眺めてたでしょ?『あなたの風を感じた空』。違ったか
な?」
「いいえ…。でもいいんですか?」
「全然いいわよ!そのかわりまた星子の相手してあげてね。」
「あ…ありがとうございます。」
「それじゃあ、また遊んでやってね。」
 そう言って、星子の姉は車へと乗り込んだ。すると助手席の窓
がゆっくりと開き、星子の顔が覗いた。

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