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2005年 9月9日
 静かな夜に満月が煌々と輝く。
 街は秋の夜長へと変貌していた。

 遊雪町の駅前の広場に青年が独り、やってきた。
 
 黒のヘアバンダナを頭に巻き、ギターを背負う姿は、どこか寂し
げである。

 夜の噴水の前に座る。ここが彼のいつもの場所だ。
ケースからギターを取り出すと、ため息一つ、青年はついた。
まぶたを閉じ、彼の旋律をかなで始める。彼の音はただ無情に、
広場へと流れていく。

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