Back / 目次 / Next
・・・…――― 7月1日
Cafe's Dear
「さあ、今日も店じまいね。影知君ブラックボードお願いするわ。」
「…はい。」
店の掛け時計は午後6時を少し過ぎていた。
影知は店のドアを引く。扉の上部に取り付けられた鈴の奏でる
小さな音は、商店街に静かにかき消された。
影知はブラックボードをしまう時に見る、商店街の風景が好きだった。
煩すぎない人通りに点々と灯る店の灯りを少し、ぼうっと眺めた。
(41)
Back/目次/Next
Presented by Milk Cafe*