Back / 目次 / Next

「実は…最近忍、スランプに悩んでて…。」

「…スランプ?ギターはスランプ以前に… 」

「唄の方なんだ。実は、いつも影知君がいるときはギターの練習に集中
 してる分、影知君がバイトでいない時間を使って練習してたんだ。」

「…へえ。」

「見てないならいいんだ。きっと何か用事があって遅れてるんだろう。」

 椿はいつもの苦笑いで答えた。彼が苦笑いをするときは心に嘘を付い
ているときだということを、影知は解っている。

(49)

Back/目次/Next




Presented by Milk Cafe*